こんばんは!
最近は、
寒さが増してきたこともあってか、
ウィンタースポーツをやる方が多くなってきました。
そんな中、
患者様から
「実はこないだぶつけて折れてしまって・・・」
「転んで手を着いた際に骨折してしまいました・・・」
という悲しいお話をいただくことが増えてきています。
そこで、
スキーやスノーボードなどで骨折をしてしまった方に
どれぐらいで回復していくのか
というお話をさせて頂きます。
骨がくっつく日数には
骨折してしまった箇所によって
ある程度の目安があります。
ただし、
これはあくまでもくっつく目安であって、
骨折が治る日数ではないので注意です。
- 中手骨 2週間
- 肋骨 3週間
- 鎖骨 4週間
- 前腕骨(橈骨・尺骨) 5週間
- 腓骨 5週間
- 上腕骨骨幹部 6週間
- 脛骨 7週間
- 下腿両骨 8週間
- 大腿骨骨幹部 8週間
- 大腿骨頚部 12週間
もちろん、
年齢や骨折した箇所の状態、
治療の方法などにより異なる場合もありますが、
だいたいの目安だと思ってください。
こちらも目安の日数が存在しますので、
表で表したいと思います。
仮骨出現 | 骨癒合まで(累計) | 機能回復まで(累計) | ||
中手骨 | 2~3週 | 3~6週 | 6週 | |
橈・尺骨( 骨幹部) | 3週 | 6~8週 | 10~12週 | |
上腕骨( 骨幹部) | 2~4週 | 6週 | 8週 | |
大腿骨 | (頚部) | 12週 | 24週 | 60週 |
(骨幹部) | 6週 | 12週 | 14週 | |
脛・腓骨( 骨幹部) | 4週 | 6週 | 12週 |
仮骨というのは、
骨折や骨がかけてしまった際に、
その箇所に新しくできる不完全な骨組織のことです。
骨癒合は、
骨がくっつくまでの期間のことです。
機能回復は、
正常に動かせて機能を発揮できている状態です。
こちらも
状態によって異なるので、
あくまでも目安です。
骨折をしてしまった後、
「ギブスさえしておけば治るんでしょ?」
と思ってる方も多くいらっしゃると思いますが、
必ずしもそうではありません。
- 変形治癒
変形治癒というのは、
ズレた骨を正しく戻せていなかったり、
正しい位置にあった骨を十分に固定できなかったために
骨が曲がってくっついてしまうことです。
これは、
回復途中に骨を患者さんが
勝手に動かした際によく発生します。
変形治癒は、
見た目が良くないだけでなく、
血管や神経などを圧迫したり、
正常な機能を発揮できなかったりするので
かなり危険な状態です。
- 骨壊死
骨壊死というのは、
血行が遮断されてしまって
壊死してしまう状態です。
骨折の整復が不十分であったりすることで
骨折した部分が関節のようになってしまい
動いてはいけない部分がうごいてしまう
「偽関節」というときに発生してしまいます。
このように
骨折の後遺症で
悩まれている方もいます。
ですので、
お医者さんの指示に従い
適切な治療をしましょう。
骨折の個所や状態別に
良くなる目安のお話をさせて頂きましたが、
これはあくまでもお医者さんの指示にしっかり従って
正しく回復できた場合の目安です。
正しく回復できないと
後遺症という恐ろしい状態になってしまうので、
ちゃんと治ってから動くようにしましょう!