こんにちは!
湿布は、
私たちにとって身近なものですが、
日本人以外はあまり使われていないのはご存知ですか?
諸説ありますが、
日本には昔から貼り薬があり、
なじみのあるものですが他の国は違います。
他の国では、
痛み止めを服用することが多いんですよ。
・・・そんな余談は置いといて、
今回は、
「冷湿布と温湿布、どっちを使えばいいの?」
「どんな湿布を使えばいいの?」
「湿布ってどんな効果があるの?」
というように、
身近なものなのにいまいち詳しくは知らない
湿布についてお話させていただきます。
よく患者様から
「冷湿布と温湿布の違いってなんですか?」
と聞かれることがあります。
実は・・・
冷湿布も温湿布も、成分は同じであまり違いはありません。
冷湿布と温湿布の差は、
- 冷感湿布
「スーッ」とする成分のメントールが含まれている。
- 温感湿布
「ヒリヒリ」とするトウガラシの成分(カプサイシン)が含まれている。
それぞれ入っている成分の差で、
冷たかったり温かかったりしますが、
実際に体温を下げたり上げたりする効果はほとんどありません。
ということは、
冷湿布か温湿布かは単なる「好み」ということになります。
湿布はさまざまなメーカーから出ていますが、
大きく2つに分類できます。
- パップ剤
白くて「スーッ」とする。
少し厚みがあり、グニュグニュしている。
表面にある水分と、
「メントール」という成分が含まれているため、
ずっと冷えている感覚があるが冷却効果はほとんどない。
- プラスター剤(テープ剤)
茶色で伸び縮みのある湿布。
肌の色に近いため目立ちにくく、
薄くてぴったりと張り付くためはがれにくい。
「スーッ」とするのが好みであればパップ剤。
関節など、よく動くところにはプラスター剤。
使い分けも好みによるかもしれませんね。
湿布はさまざまな痛みの時に使ってしまいますが、
使いどころや効果ってあまりわからないですよね?
湿布を貼るときに基本となる対象は、
- 捻挫
足首を捻ってしまったり、手をついた際に手首をねじってしまったとき
- 打撲
段差ですねをぶつけたり、尻もちをついてしまったとき
- 炎症
患部が熱を持っているとき
などの症状です。
湿布の主な効果は、
「炎症を抑え、痛みを鎮める(消炎鎮痛)」なので、
- 発赤(赤くなる)
- 熱感(熱を持つ)
- 腫脹(腫れる)
- 疼痛(痛みが出る)
などの炎症によって起こる症状を鎮めてくれます。
なので、
残念なことに慢性的な腰痛や肩こりには
あまり効果が出ないです。
良くなったように感じるのは、
湿布の成分で「スーッ」とした感覚でごまかされているだけなのです。
あなたは湿布で痛みをごまかしていませんか?