こんにちは!ありがとう整骨院です。
股関節の痛み ― 専門家がやさしく解説します。
股関節の痛みは、歩く・しゃがむ・階段を上るなど、毎日の生活に大きな影響を与えます。
「年齢のせいかな…」と思って放置してしまう方も多いですが、実は早めにケアすることで進行を防げることがわかっています。
- 1. 変形性股関節症
日本整形外科学会の調査によると、特に40代以降の女性に多くみられる病気です。
軟骨がすり減り、歩き始めや長時間歩いたあとに痛みを感じやすくなります。 - 2. 股関節インピンジメント(FAI)
スポーツをしている若い世代に多く、股関節の骨がぶつかって痛みが出る状態です。
研究では、放置すると将来的に変形性股関節症のリスクが高まると報告されています。 - 3. 臼蓋形成不全
股関節の受け皿(骨盤側)が浅く、生まれつき関節に負担がかかりやすい状態です。
日本人女性に特に多く、変形性股関節症の患者さんの約8割が臼蓋形成不全を持っているといわれています。 - 4. 筋肉や靭帯の硬さ
股関節を支える筋肉(お尻・もも・お腹まわり)が硬くなったり弱ったりすると、股関節に余計な負担がかかります。
長時間のデスクワークや運動不足が原因となることもあります。
もし放置するとどうなる?
• 歩く距離が短くなる
• 腰や膝にも痛みが広がる
• 外出や趣味が楽しめなくなる
など、生活の質(QOL)が下がってしまうことが報告されています。
お尻・ももの筋肉を鍛える
• 仰向けでお尻を持ち上げる「ブリッジ」
• 横向きで足を持ち上げる「サイドレッグレイズ」
これらの運動は、股関節の安定性を高めて痛みを和らげる効果があると報告されています。

ストレッチで柔軟性を保つ
• 膝を胸に引き寄せる
• お尻やももの外側を伸ばす
ストレッチだけでは効果が弱いこともありますが、筋力トレーニングと組み合わせると改善効果が高まると研究で示されています。

専門家のサポートが必要なとき
• 痛みが長引く
• 歩行がつらい
• 日常生活に支障がある
こうした場合は、自己判断せず専門家へ相談してください。
整形外科での画像診断や、当院のような筋膜リリースや姿勢改善を取り入れた施術が有効なケースもあります。
股関節の痛みは「年齢のせい」だけではなく、骨格や筋肉の状態によるものが多いです。
早めにケアすることで進行を防ぎ、元気に動ける体を保つことができます。
「歩くのがつらい」「股関節が硬い気がする」
そんなサインを感じたら、ぜひ一度ご相談ください。