皆さんこんにちは!
― 見逃されやすい深部痛の正体と正しい対処法 ―
・「座っているとお尻の奥がズーンと痛む」
・「立ち上がる瞬間に、奥の方に刺すような痛みがある」
・「腰ではない気がするけど、場所がはっきりしない」
このようなお尻の奥の痛みは、実は臨床現場でも非常に多く、かつ原因が分かりにくい症状の一つです。
本記事では、解剖学・運動学的な視点から、考えられる原因と対処の考え方を解説します。
お尻の「奥」とはどこを指すのか?
多くの方が言う「お尻の奥」とは、以下の深部構造を指していることがほとんどです。
• 梨状筋を含む深層外旋筋群
• 仙腸関節周囲
• 坐骨神経の走行部
• 骨盤底筋群
• 股関節後方深部
表層の大殿筋ではなく、触れにくい深い筋・関節・神経が関与しているケースが多いのが特徴です。
梨状筋が過緊張を起こし、その下を通る坐骨神経を刺激することで起こります。
◆特徴
• 座っていると悪化
• 長時間の運転がつらい
• 太もも裏に違和感が出ることも
※ 腰椎椎間板ヘルニアと症状が似るため鑑別が重要です。
骨盤の関節である仙腸関節の微細なズレや炎症が原因。
◆特徴
• 片側のお尻の奥が痛い
• 寝返り、立ち上がり動作で痛む
• レントゲンでは異常が出にくい
産後・長時間の同一姿勢・スポーツ歴がある方に多く見られます。
股関節の可動制限や関節唇、筋腱の問題が、お尻の奥の痛みとして感じられることがあります。
◆特徴
• 足を組む、しゃがむと痛い
• 動かした時に詰まる感じ
• 鼠径部の違和感を伴うことも
意外と見落とされがちですが、慢性的な緊張やストレス、姿勢不良により起こります。
◆特徴
• 鈍く重たい痛み
• 位置がはっきりしない
• 疲労やストレスで悪化
自分でできる簡単セルフチェック
以下に当てはまる場合、筋・関節由来の可能性が高いです。
• 長時間座ると悪化する
• 体勢を変えると痛みが変わる
• 温めると楽になる
• 動き始めが一番痛い
※ 逆に「安静でも強い痛み」「しびれが進行する」「排尿・排便異常」がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
対処で大切な考え方
❌ いきなり強く揉む
❌ 痛いところだけを無理に伸ばす
❌ 原因を特定せず自己流ケアを続ける
お尻の奥の痛みは、局所ではなく全体のバランスが関係していることがほとんどです。
✔ 骨盤・股関節・腰椎の連動
✔ 姿勢・座り方・歩き方
✔ 筋肉の「弱さ」と「硬さ」の両面評価
これらを総合的に見ることが改善の近道です。
お尻の奥の痛みは
• 原因が一つとは限らない
• 画像に写らない問題も多い
• 放置すると慢性化しやすい
という特徴があります。
「ただの疲れ」と思わず、違和感の段階で正しく評価・ケアすることが、再発防止につながります。




















